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練り朱肉は仏教の伝来とともに日本に伝わったと言われています。
銀朱に千草やモグサなどの植物繊維とひまし油などを練り合わせたものです。
印に朱をつけるときは1回で付けようとせず、何度か軽くポンポンと叩きつけるようにすると全体にきれいに付きます。
スポンジ朱肉のほうがずっと使いやすく印影もきれいにクッキリでます。
でもこの味わいのある色調と趣きのある印影は、スポンジ朱肉じゃ絶対に出ません。需要が少ないので機械化も出来ず、手で練って手で詰めています。
写真ではわかりにくいと思いますが、この朱肉池の容器は少し変わっています。朱肉の入っている容器より上フタの方が少し小さくなっています。それでよくサカサマになっていると思われているようです。誤解を招く形ですいません。もう10数年以上も前に何か変わった形の容器にしたいと思って考えたものです。容器の材質は比較的安価な花梨材を選び、その分、質のいい朱肉を入れています。安い練り朱肉は色も悪くニオイもひどいものです。
朱肉全体が減って、固くなったものは練り直しますので当社宛にお送りください。他社で購入されたものでも遠慮なくどうぞ。価格は朱肉の量にもよりますが4,000〜8,000円程度です。朱油も売っていますが、手間が思いのほかかかるとよく言われます。
「練り朱肉は、使いにくい。」そういう声をたまに聞きます。
確かに朱がつきにくかったり、印影がきれいに出なかったりします。朱油を足すのも面倒ですし。
そこで取扱いが簡単な朱肉池スタンプも作りました。
有名メーカーにお願いして、寺院用に大きなものを特注しています。朱の乾きも早く、朱油を足すのも簡単で使いやすいものになっています。ただスタンプですから当然練り直しは効きませんし、スタンプがへたってくればそれでお仕舞いです。押捺回数は通常ですと7,000回ほど使えるとのことです。
私は、観光先で寺院に朱印帳に押捺してもらうのを楽しみにしています。朱に濃淡があったり、かすれていたり、それがかえって寺院らしい趣きになって良いと思っています。
ですから本当は、練り朱肉でいいと思っているのですが。